2022/10/14 17:20

本日「腕時計が止まったので直して」とお持ち込みされました。
でも受け取った時には動いているというモノ。

なかなか見ない【RADO】の腕時計でした。
裏蓋に書かれた電池交換の記録からして、まだ電池切れは無いようです。

リューズを引いてみると何やらムーブメントにガタツキが。
このガタツキが悪さをしたものと思われます。
リューズと胴との隙間もありませんので落下試験でNGになるタイプ。
たぶんちょっとした衝撃でリューズが1段目になって止まったのだと考えられます。

思い出しました。新人の頃、安物の外装担当の時に遭遇したことがあった。
そんな時は中枠の9時方向をヤットコでつぶしてガタツキを無くするのと同時に、ムーブメントを3時側に寄せるというワザ。

これでたぶんちょっとした衝撃でも止まりにくくなると思います。

高級そうな時計なのに、この精度なんですね。
SEIKOでは考えられないクオリティ。
試作段階で問題視されるレベル。
もちろん量産されたとしてもムーブメントガタおよびリューズ隙間の項目で不適合。

腕時計はSEIKOを買ってください。