2021/09/12 06:47
腕時計の電池交換を依頼されました。
他の時計屋さんでやってもらっていたが、半年ほどで止まってしまうとのこと。

ガガミラノ風のカワイイ時計ですね。
「半年で止まる」という現象からして、P2発生による電池切れと考えられます。
(「P2」に関しては別途記事にしたいと思います)

前の時計屋さんが丁寧な仕事をしてくれていました。
過去の電池交換履歴が記録されていました。
ありがたい。
止まってから時間を置かずに電池交換したとして、
①0.77年
②0.23年
③3.25年
④1.66年
となります。
①②は確かに短すぎですね。
ムーブメントをチェック。

Cal.PC21Jです。
懐かしい、、、。
20年も前ですが担当しておりました。
最後のJは日本国内(盛岡工場)で作られた証。
Sであればシンガポール工場です。
地板、輪列受の色が若干変わりましたね。
リセットレバーのメッキも無くなっています。
シンガポール製は筒車のバネが無くなってしまい時針がガタついて嫌いです。
日本製はバネが残っているようでガタつきは見られません。
よくぞコストダウンの要求に屈しなかった。そこは残しておいてください。必要です。
でも電池プラス端子のアース部は無くしてもいいんじゃないかと思います。
(使っているモデルを見たことがありません)
脱線してしまいましたが、電池が早くなくなってしまうのはP2が出っぱなしなのかなと思いましたが、電池交換して確認したところ今はP2が出ていません。
止まる気配が感じられない、、、。
ムーブ内がケバっぽかったから除去して治ったのかな~。
ガラスー秒針も隙間もあるし、う~んって感じです。
そう言えば「注油」って書いてあったなあ。
パッキンへのグリスのことだったらいいけど、PC系には注油は不要なので油はささないでね。
とりあえず電池交換終了ってことで様子見てもらいます。