2019/02/24 22:38

映画やCMなどに出てくる「時計」のシーン。
職業柄、作りの雑なものが多くて気になります。

今回の気になった時計はこれ。
冒頭4秒ほどの掛け時計をご覧ください。



某掲示板のコメントでは「短針の位置が気持ち悪い」と指摘された方もいらっしゃいました。
正にその通り。

「分針位置ズレ」。

時計は「SEIKO KX401B 特殊電波掛け時計」のブランド名を消去したものと思われます。

確かSEIKOの外装グレード5級でも±5分以内だったはず。
これは+10分を超えそうです。

文字板修正時に小道具さんが針を外したのでしょう。
しかし、その後の針の取り付け方がまずかった、、、。
文字板に映っている時分針の影からもわかりますが、分針の先端下がっており、文字板に擦れて円弧状の傷までついています。

外観上も不適合品です。

今回の動画は「定時」を強く意識させようとして冒頭に時計を持ってきたはずなのに、その時計がコレなのか、、、と思ってしまいました。

誇張した秒針の音も、通常のステップモーターではあり得ない「チッチ、チッチ、(1秒に2回聞こえる)」の音。
斜めに傾いている振り子時計の音のように聞こえます。

更に分針位置が5時ピッタリではなく20秒分ほどズレていること。
(KX401は自分でツマミを回して針を合わせる特殊な電波時計ですので、使用者の合わせこみが甘い)

など、4秒程の動画にツッコミさせていただきました。

以上、このような問題を起こさない時計をお作りしますので、是非ご相談ください。
なお、文字板のブランド名は「TEIJI」「KITAKU」など自由にアレンジ可能です。

(追記)
この時計にはガラスがありません。
真正面から撮影するとどうしてもガラスにカメラや風景が映ってしまうため邪魔なのです。
そのような時計も作りますので、ご相談ください。