2017/07/04 23:06

30年以上前にロンドンで購入したといわれる珍しい「逆回転時計」が届きました。
電池を取り替えても「遅れる」ようです。


単二の乾電池仕様も時代を感じさせます。

LONDONにもいたんですね。私と同じような人が。
一般的な時計の逆、黒字に白文字、白い針が「逆」を際立たせていてカッコイイと思います。

「遅れる」という原因が「秒針ガラス擦れ」によるものと思われましたが、修正しても直りません。
じっと観察していたら「あっ!」とビックリしてしまいました。
記念に動画撮影しましたので、お暇な人はご覧ください。


分針1周が63秒の時計です。
現象からして、ローターから4番真までの車がスリップしているものと考えられます。

プラスチック部分が収縮したのでしょうか、ガラス擦れの負荷が長年積み重なったのでしょうか、ローター磁石と歯車がスリップしていましたので、これが原因のようです。

ローター磁石を固定の他、2番真と分針接続部もスリップしやすかったので修正しました。
(2番真と歯車のスリップ部は問題なし)

番車洗浄、注油して組み上げ、現在のところ順調に動いております。

お店で修理できないと言われた、近くにお店が無いという方がおりましたらご相談ください。
現象、時計の画像、ムーブメント(裏側)の画像からお見積りをさせていただきます。(お見積りは無料です)
※高級時計は受け付けておりません。専門店へご相談ください。